『BLUE GIANT』石塚真一 全10巻

BLUE GIANT 1巻



BLUE GIANT10巻セット


石塚真一のマンガの『BLUE GIANT』が何度読んでも良いです。

そう、何度読んでも良いんです。

感動したところ、
いいなーと思うところがたくさんあります。
このマンガが熱いです。

今、僕が大事だなと思っていることが、
大抵ぜんぶ描かれていますから、
じんじんきます。

『BLUE GIANT』を読んだ人も、まだ読んでいない人もいると思いますが、
せっかくの良いマンガなので、僕がお伝えしたいことは書いておこうと思うのです。


『BLUE GIANT』は、2013年から2016年まで『ビッグコミック』に連載されていたマンガで、単行本は全10巻です。

「世界一のジャズプレーヤーになる」

主人公の宮本大は、
ジャズに心打たれ、世界一のジャズプレーヤーを目指す高校生です。
物語の舞台は仙台。

必死に真摯に音を出す、そんな若者の成長物語です。

彼の歩みを見ていると、
世界一になるっていうことが、どういうことかわかるんです。

実際にはまだ世界一になっていないんですけど、
この主人公は世界一になるなっていうのがわかるんです。

熱いんです。

熱く、そして、まっすぐなんです。

マインドセットを学ぶのにとても良いマンガだと思います。

1巻の最初の1ページ。
何気ない1ページ。

そこにもう、この主人公のマインドセットがあります。

世界一のジャズプレーヤーになると彼がブツブツ呟くシーンが描かれています。

ここからなんです。

始まりは、ここから。

自分でどうなりたいかを決め、
それを言う。

この世界に表明する。

そういう奴はなりますよ。世界一に。

というか、そういう奴が世界一になります。

どうなりたいかを思い描き、
それを宣言する。

そして彼は吹き続けます。

河原で、毎日。

下手だと言われようが、
ジャズなんかよくわからないと批判されようが、
楽譜が読めなかろうが、
吹き方もよくわからなかろうが、
吹き続けます。

毎日。
真摯に。
愚直に。

そして、その東北の河原で毎日吹き続けることが、
間違いなく世界につながっているのです。

地方だろうが、
無名だろうが、
実力があろうがなかろうが、
そこから世界につながっているのです。

誰だって最初は下手で、無名で、周辺に位置していて、バカにされ、笑われ、悔しい思いをして、叱られ、恥をかき、傷つきます。

それでも好きだから、楽しいからやり続けることができます。

世界一のジャズプレーヤーのメンタルはこうして作られていくと感じさせる、
良い作品です。

『BLUE GIANT』。おすすめです。