ツールはコミュニケーションを規定する

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私たちは、

自分の頭で自由に考えていると思っているかもしれませんが、

文化や環境の影響を強く受けます。

自分の考えのうち、

どこまでが親の影響を受けていて、

どこまでが学校の影響を受けていて、

どこまでがマスメディアの影響を受けていて、

どこまでが会社の影響を受けているか、

あんまり意識することはないかもしれません。

ですが、

様々なインプットを元に、

自分の思考や価値観が形成されています。


思考は、環境によって大きく規定されています。

私たちのコミュニケーションは、

思考の影響を受けますが、

思考とコミュニケーションと密接に関わるものに言語というものがあります。

言葉によってコミュニケーションが交わされることが多く、

自分がどれだけの語彙を持っているか、

どれだけの言語表現の幅があるかによっても大きく変わってきます。

日本語特有のコミュニケーションパターンもあれば、

英語特有のコミュニケーションパターンもあります。

言語の中には、熟語や慣用句など、

それまでの知が埋め込まれているものもあり、

それらが意識的にせよ、無意識的にせよ知へのアクセスに関わってきます。

思考やコミュニケーションが環境の影響、言語の影響を受ける以上、

ツールがコミュニケーションを規定するということがあります。

狼煙

木簡

巻物

電報

手紙

メール

LINE

メッセンジャー

twitter

skype

zoom

それぞれのツールが、思考やコミュニケーションを規定するのです。


電報では、短文で意味を伝える必要があり、

「チチキトク スグカエレ ハハ」

「サクラサク」

のような文化になります。

手紙であれば、

紙に向き合いながら手書きとなり、

間違えた時に修正もしづらいので、

比較的じっくり考えながらの文章になりやすいです。

メールはメールの様式やルールがあり、

それにコミュニケーションも思考も影響を受けます。

LINEもLINEの流儀が発展しています。

若者が今では、了解を「り」と表現しているのは有名ですが、

レスポンスの速度や手軽さが、

そのようなコミュニケーションをうみます。

メールの返信で、「り」一文字だけ送るというのは、

ツールとして不向きです。

送信ミスかなと思われるかもしれません。

そのため、

私はメルマガも配信していますし、新たにLINE@での情報発信も始めましたが、

メルマガでお伝えしたいことと、

LINE@でお伝えしたいことは自然と変わってきますし、

読者やフォロワーのみなさんとのやりとりの形式やコミュニケーションのしやすさも変わってきます。

他のツールを用いてみることは、

コミュニケーションパターンを増やすことにもなり、

思考の様式を拡張することにもつながります。

どんなツールを用いているかによって、

コミュニケーションも思考も思いの外、規定されているものです。

<まとめ>

■思考は、環境、文化、言語の影響を強く受ける。
また、ツールの影響も強く受ける。

■電報、手紙、メール、LINEでは、
ツールそのものがコミュニケーションの様式を規定している部分がある。
メールでのコミュニケーションとLINEでのコミュニケーションは異なる部分がある。

■コミュニケーションに止まらず、どのツールを用いているかによって、思考も影響を受ける。
LINE型の思考パターン、メール型の思考パターン、手紙型の思考パターンというのがある。
使えるツールを増やすことは思考の拡張につながることもある。

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