出来事がないのか、解釈する力がないのか
(Photo by Jakob Owens on Unsplash)
様々な出来事は、事実と解釈によって成り立っています。
テレビで世間の笑いを巻き起こすお笑い芸人がいますが、
彼らの周りでは、
おもしろい出来事ばかり起きているのかといえば、
そういうわけでもないでしょう。
特別な出来事がたくさんあるわけではないと思います。
腹立たしい出来事、
あり得ない出来事、
ささいな出来事、
よくある出来事、
ちょっとした疑問を感じるような出来事、
そんなことばかりでしょう。
特徴的なのは、
むしろ、
おもしろくする解釈であり、
おもしろくする見方です。
ネタになるな、
おいしいな、
おもしろいな、
ウケるな、
そうやって解釈しているから、おもしろい話がたくさん集まります。
もし、
自分の周りにおもしろいことがない場合、
それはおもしろい出来事がないのではなくて、
おもしろくする解釈がないだけかもしれません。
出会いがないのは、
出会いがないのではなくて、出会っていないことに気づいていないだけかもしれません。
それを出会いだと解釈する力がなければ、
気づけません。
魅力的な人と出会っていないのではなく、
その人が魅力的だと解釈する力の問題ということもあります。
日々、学びがないのではなくて、
出来事から学びにつなげる解釈ができていないということもあります。
日々、同じような毎日に思えても、
様々な出来事が生じています。
今日は何を学べたか、
今日は何に気づけたか、
そういう学びにつなげる解釈や見方があるだけで、
世の中は学びに満ち溢れます。
＜まとめ＞
■お笑い芸人が、日常の出来事を笑い話をするとき、
お笑い芸人の周りでたくさんおもしろい出来事が起こっているというよりも、
日常の出来事を笑いにする解釈が豊富だといえる。
■おもしろいことがないのではなく、おもしろい見方ができていないのである。
出会いがないのではなく、出会いにする見方ができていないのである。
■おもしろいことは起こっているし、出会いもあるし、学びにつながることもある。
日常を過ごすだけで、笑いも、縁も、学びもある。
問題は、そういう見方ができているか、と自分の解釈をチェックしないことではないか。