無意識的な行為やあたり前の行為に気づくためのヒント
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自分の中の思い込みというのは、
無意識だから厄介なものです。
自分がどんな行動をしているか、
自分がどんな振る舞いをしているか、
自分がどんな習慣を持っているか、
自覚されていないことがたくさんあります。
気づけば変えられるのですが、
意識できていない時というのはなかなか変えられません。
それでは、どうしたら気づけるのか、ということになりますね。
自分がどんな考えや行動をしているか、省察してみることです。
どんな考えや思考に基づいて、この行為をしたのかを振り返って、
自分の思考を問うのですね。
この際に、自分が前提にしていることを問うことが大きなカギになります。
そこにどんな前提が隠されているかを発見するのです。
その時に起こったこと、事実などを、
日記やブログに書いていくなども方法として効果的です。
これも自分を振り返ることにつながっています。
何があったのか、事実はどうだったのか、
客観的に現実をそのまま認識するように知覚するトレーニングにもなります。
書いていく中で、自分の思い込みや前提にしていることを発見することがあるでしょう。
人と対話をしてみるのも方法の一つです。
自分のあたり前は、コミュニケーションによって発見できる可能性があります。
自分と他者の考え方の違い、認識の相違などが生じた場合、
そこはよく観察してみることです。
全く違った見方が存在するかもしれないのですから、
自分のあたり前を問い直すことができます。
あ、そういう見方があるのか、
そういう意見もあるのか、
そういう発想があるのか、
と対話をしながら気づいていくのですね。
何か失敗をしたり、痛い目を見て初めて気付くということもあります。
断絶(disjuncture)と言いますが、
それまでの考え方ややり方でうまくいかなくなって断絶が生じた時、
自分のあたり前を変えようということが生じます。
挫折や失敗によって、認識が変わるということは、荒療治ですがありますね。
自分の行動をビデオに撮って観察できるなら、それも効果的です。
案外、自分の行動や振る舞いというのは、客観的に見れていないものです。
なので、プレゼンの様子や営業の様子、電話対応なども動画を撮って、客観的にみることができれば気づけることも多いものです。
海外に行って違った文化に触れたり、
人から指摘されたり、
日記を書きながら自分を観察したり、
動画を撮って自分を観察したり、
自分のあたり前にしていることを発見したり問い直したりするプロセスを創造してみてください。
意識できていないことを意識する、ですね。
<まとめ>
■あたり前や無意識的な行為を変えるのは、気づくことや自覚することから。
■省察、対話、日記による振り返り、挫折や失敗による断絶、他人からの指摘、
動画などによる客観的観察など、いろんな方法論を活用して気づきを得ることである。
■自分は自分のことを知らない。
その地平に立って問い続けることによって変容の扉が開かれる。