ファシリテーターの問いを投げる力
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学びの場をつくること、学びの場を進行させることにあたって、
ファシリテーターの重要な役割の一つは、問いを場に投げることだといえます。
会議でも、ワークショップでもそうだけれども、問いが一つ投げ込まれるだけで、考える方向も、考える内容も変わったりします。
そんなこと考えてもみなかった、
それを考えてみることが大事なのか、
それは深めてみるとおもしろい、
それが実現できたらいいな、
そんな感じで、
これはどうなの?
ここはどうなっているの?
どうしてそう考えるの?
などと、問いで深められることがあります。
問いによって、議論や話し合っている内容の質が変わるということも、経験したことがある人はおおいのではないでしょうか。
行き詰まった時、考え抜いたと慢心している時、
ちょっと俯瞰した視点から、視点をずらしたり、もっと核心に迫ったりする問いを出せると、場が動きますね。
そのためには、いろんな考えや知識、観点を持っておくことも大切ですし、
人が考えていることや、場に起こっていることを、よく観察しておくことも大切です。
よく考えられた問いが効果を発揮することもあれば、素朴な問いがハッとした気づきを与えることもあります。
常に問題意識を持ったり、
いろんな観点から考えたり、
自分や他人に問いかけたりしていくことで、
考えを深めるような問いを場になげかけられると思います。
他にも、どうしたら問いを場に投げかける力が高まるか、考えてみるのも良いかもしれません。
<まとめ>
■会議やワークショップ、学びの場で進行を担うファシリテーターには、問いを投げかける力が求められる。
■問いによって話し合いや議論を深められるし、問いによって今まで気づいていなかったことに気づけたりもする。
■問いを投げるためには、普段から考え、問いを立て、人や場に起こっていることを観察することが大切だろう。